院長挨拶
2024年10月より嘉麻赤十字病院院長を拝命いたしました波多江でございます。よろしくお願いいたします。9月まで福岡赤十字病院小児科で20年間勤務してまいりました。これまで、患者さんの目線、家族の目線で診療にあたるということを心がけて診療にあたってまいりました。これからも、患者さんとご家族が安心して任せられる病院、患者さんとご家族に寄り添った医療を行いたいと考えています。
コロナのパンデミックはおさまったとされていますが、まだまだ安定したとは言えません。また、地震や水害といった災害も多発しています。いま、赤十字病院には、こういった非常事態への対応という果たすべき役割をしっかりと見据えて活動していくことが求められています。
嘉麻赤十字病院は地域の皆様が安心して生活できる医療・介護環境を総合的に提供しています。診療部門だけでなく、介護サービスとしてデイケアセンター、訪問看護ステーション、24時間在宅ケアステーション(巡回訪問)、ケアプランセンターを用意していますので、途切れのない療養を提供できる体制となっています。さらに、地域医療連携室を設置し、地域の医療機関との連携によりベストな医療を提供します。また、健診部門では生活習慣病予防、人間ドック、乳がん検診、特定健診などを実施しています。
これからも、ますます地域の皆様に信頼され、愛される病院となるよう、職員一同努めてまいります。私も微力ではございますが精一杯努力してまいりますので、皆様のご支援、ご指導のほどよろしくお願い申しあげます。
嘉麻赤十字病院の特色
嘉麻赤十字病院は飯塚・桂川・嘉麻から成る二次医療圏の中でも高齢化、人口減少の進む嘉麻市南部に位置する特殊疾患病棟、地域包括ケア病棟、地域包括ケア病床と急性期一般病床から成る混合病床を有する135床のケアミックス型中規模医療機関です。内科(呼吸器、循環器および消化器含む)・糖尿病内科・神経内科 をはじめ皮膚科・小児科・精神科・外科・肛門外科・泌尿器科・整形外科・眼科・耳鼻いんこう科・放射線科・リハビリテーション科の17科から成り院内完結型の機能と在宅療養支援病院としての後方支援や急変時受け入れ機能を担う嘉麻市唯一の公的医療施設であります。
令和2年嘉麻市人口総数は36,944人で毎年漸減し65歳以上の高齢者が39.5%となっております。医療と介護の垣根はさらに低くなり将来の医療介護需給バランスが介護に偏る当該地区を考慮し、当院は住み慣れた地域での安全・安心な暮らし実現の為、付帯施設として訪問看護ステーション、居宅介護支援センター、通所リハビリテーション、24時間在宅ケアステーションを備え、医療・介護サービス・予防・生活支援一体提供の仕組みを指す地域包括ケアシステム推進に力を入れております。